乳がん予防遺伝子検査 l BRCA乳がん検査
- mykensa
- 2018年5月28日
- 読了時間: 3分
BRCA遺伝子とは
BRCA遺伝子とは、BRCA1とBRCA2の2種類があり、腫瘍抑制タンパク質を産生するヒト遺伝子です。腫瘍抑制タンパク質は、損傷したDNAを修復する働きをしてくれるため、通常は癌から女性を守ってくれます。しかし、BRCA遺伝子に変異があると、腫瘍抑制タンパク質が産生されなかったり、正確に機能せず、DNA損傷が修復されないことがあります。そして、細胞は、癌につながる可能性のある変異を更に発症してしまいます。
BRCA遺伝子とがん
BRCA遺伝子の変異は、両親から50%の確立で遺伝し、乳がんや卵巣がんなどの癌のリスクを増加させるといわれています。そして、BRCA遺伝子の変異に関連する乳がんや卵巣がんは、若年で発症する傾向があります。
BRCA遺伝子の変異は、下記のがんのリスクも増加させる可能性があります。
卵管がん
腹膜がん
前立腺がん
膵臓がん
小児固形腫瘍
急性骨髄性白血病
ファンコーニ貧血
BRCA1とBRCA2
乳がんは、一般女性の約12%に発症すると言われています。しかし、BRCA1の変異をもつ女性は約55〜65%、BRCA2の変異をもつ女性は約45%が、70歳までに乳がんを発症するといわれています。
卵巣がんは、一般女性の約1.3%に発症すると言われています。しかし、BRCA1の変異を受け継いだ女性は約39%、BRCA2の変異をもつ女性は約11〜17%が、70歳までに卵巣がんを発症するといわれています。
乳がん予防遺伝子検査(BRCA乳がん検査)
この乳がん予防遺伝子検査は、乳がん発症のリスクが高いかどうかを調べることができる検査です。乳がん予防遺伝子検査は、お求めやすい価格であり、唾液を採取することで簡単に行えます。遺伝を受けても最大36%ほどと言われています。乳がん、子宮がんの予防と管理が最も重要な行動です。(詳細はビデオ、次項にて拝読下さい。)
下記の項目に当てはまる方に、この乳がん予防遺伝子検査を推奨します。
BRCA遺伝子変異が優性のご家族がいる方
卵巣癌を患ったご家族がいる方
50歳前に乳がんを患った方。
60歳前にトリプルネガティブ乳がん(エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2の3つが、腫瘍細胞に発現していない乳がん)を患った方。
男性乳がんを患ったご家族がいる方
先祖がアシュケナージ系ユダヤ人の方
2つ以上の乳がん(1つは50歳前)を患ったご家族がいる方
ご家族に、BRCA遺伝子の変異をもつ方がいらっしゃる場合は、まずその方が検査を受けことを推奨します。ご家族にBRCA遺伝子の変異があると判明した場合は、他のご家族にも遺伝カウンセリングや検査を考慮する必要があります。
養子縁組など、ご自身のご家族の病歴がわからない方も、乳がん予防遺伝子検査を推奨しています。
ご家族にBRCA遺伝子の変異がある方がいらっしゃる場合でも、子供には乳がん予防遺伝子検査を推奨していません。それは、BRCA遺伝子の変異に関連するがんを子供が発症するのはリスクが低いからです。
*当チームリーダーは、10年以上日本の医師(抗加齢、栄養療法医師、ホルモン治療、予防医学、自閉症医学、脳医学、神経医学、免疫医学含)、歯科医(バイオロジカルデンティスト、アマルガム療法、歯科栄養療法)、栄養士、オリンピックアスリート、コーチ等にコーチング、指導、育成を行っております。ご相談、コーチに関してはいつでもご連絡下さい。
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