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神経伝達物質検査について (脳伝達物質検査、ニューロトランズミッター検査)

  • mykensa
  • 2017年8月10日
  • 読了時間: 4分

神経伝達物質とは

神経伝達物質とは、神経細胞間(ニューロン間)の通信を促進する脳化学物質です。神経伝達物質は、精神、感情、痛み、エネルギーなどの影響や調節をするために、脳の受容体と働きます。主に中枢神経系で機能し、脳の化学的メッセンジャーである神経伝達物質は、体の腺、器官、筋肉間の通信を促進します。

神経伝達物質検査

神経伝達物質検査は、簡単な尿検査であり、神経伝達物質のアンバランスを特定することができます。神経伝達物質検査でアンバランスを明らかにした後は、サプリメント、バイオアイデンティカルホルモン補充療法、食事療法、ライフスタイルを変化させることで、アンバランスを修正します。

副腎ホルモン性ホルモンは、神経伝達物質と相互に働くため、副腎ホルモンや性ホルモンの変化は、神経伝達物質のアンバランスを招く可能性があります。 同時に、神経伝達物質のアンバランスが、ホルモンの産生や機能にも影響を与えます。神経伝達物質とホルモンの両方を検査することが、非常に大切です。

神経伝達物質検査の目的

神経伝達物質検査は、下記の症状がある方にお勧めです。

  • 落ち込み

  • イライラ

  • うつっぽい

  • パニック障害

  • PTSD

  • 恐怖

  • ソワソワ

  • 他の人には聞こえない声が聞こえる

  • 不安

  • 副腎機能不全

  • 疲労

  • 不眠

  • 睡眠障害

  • ADD、ADHD

  • 中毒、依存

  • 食欲過剰

  • 強迫行動

  • 欲求

  • 性欲の低下

  • 性的機能不全

神経伝達物質検査の種類

神経伝達物質検査では、下記の6種類の神経伝達物質を検査することができます。

セロトニンは、睡眠、食欲、攻撃性を調節する神経伝達物質です。ストレス、栄養不足、ホルモン変化、覚醒剤やカフェインの使用は、セロトニンを低下されます。セロトニンがアンバランスになると、うつ病、不安、心配、強迫観念、強迫行動、炭水化物の欲求、月経前症候群、痛み、不眠につながります。

2.ギャバ

ギャバは、中枢神経系における主要な神経伝達物質であり、他の神経伝達物質の興奮作用のバランスを保つために重要です。ギャバのレベルが高い場合は、エネルギー低下、鎮静感、集中力の欠如、脳の曇り(ブレインフォグ)につながります。反対に、ギャバのレベルが低い場合は、副腎のストレス対応の調節不全につながります。ギャバ低下症の問題に多い接点は、ギャバへ行く手前のグルタミン=グルタメートの過剰でギャバへ行く回路が遺伝子的にブロックされている場合が多い事なので、遺伝子検査をお薦めします。*グルタミン酸を参考にください。

ドーパミンは、快楽、記憶、運動に大きく関与している神経伝達物質です。ドーパミンのレベルが低い場合、一般的に運動能力の低下、欲求、強迫、満足感の低下や、薬物、アルコール、タバコ、過食などに対する依存、コーヒー、カフェイン中毒があげられます。ドーパミンの前駆体であるL-ドーパミンは、パーキンソン病などの治療に使用されます。反対に、ドーパミンのレベルが高い場合は、多動、不安、統合失調症、自閉症、気分の変動、精神病、注意障害につながります。ADDやADHDのための薬は、ドーパミンの放出させることで集中力を増加させますが、長期の使用はドーパミンの低下を引き起こします。記憶の問題は、ドーパミンレベルの高低に関わらず、影響が出ます。

4.ノルエピネフリン

ノルエピネフリンは、ノルアドレナリンとも呼ばれ、中枢神経系において産生される興奮性の神経伝達物質です。副腎で産生されるストレスホルモンでもあります。ノルエピネフリンは、注意、集中、心拍数の調節、血流への影響、炎症の抑制などに関与しています。ノルエピネフリンのレベルが高い場合は、不安、ストレス、血圧上昇、多動につながり、レベルが低い場合は、エネルギー、集中力、モチベーションの低下につながります。

5.エピネフリン

エピネフリンは、アドレナリンとも呼ばれ、ノルエピネフリンから合成される興奮性の神経伝達物質です。エピネフリンは、筋収縮、心拍数、グリコーゲン分解、血圧などの調節に役立ち、ストレス応答に大きく関与しています。エピネフリンのレベルが高い場合は、多動性、ADHD、不安、不眠、副腎機能の低下につながります。慢性的なストレスは、エピネフリンを不足させ、集中力の低下、疲労、うつ病、コルチゾール産生の低下、病気からの回復不良、めまいなどを引き起こすこともあります。

グルタミン酸は、神経系において最も豊富な興奮性の神経伝達物質です。グルタミン酸は、認知、記憶、学習を含むほとんどの脳機能に関与しています。グルタミン酸のレベルが高い場合は、興奮毒性(神経細胞がダメージをおける)を引き起こし、パニック発作、不安、集中困難、強迫性障害、うつ病につながります。反対に、グルタミン酸のレベルが低い場合は、興奮、記憶力低下、不眠、低エネルギー、うつ病につながります。グルタミン酸は、グルタメートに変換され、バイサバーサでグルタミン酸に変換されます。遺伝子でこのブロックがある場合この変換が出来ないので治療と脳機能の栄養療法が必要です。

*当チームのチームリーダーは、約10年に渡り日本の医師や栄養療法士にアドバイス、ご指導させていただいております。何でもご相談、ご質問下さい!


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